小児科
外来診療の特色
1996年に開院して以降、「地域のかかりつけ医」として診療を続け数十年が経ちます。幼かった子ども達は青年になり、青年だった方は壮年に、壮年だった方は中年に、それぞれの歳を重ね、受診される理由も年々変化していきます。
子ども達は風邪に罹り、壮年期にはお仕事などの影響によるストレスや不摂生が重なり、糖尿病や高血圧などの慢性疾患を患い、中年期には誰にでも訪れる老化にまつわるトラブルや生活していく上での心配事が増えていきます。
当院では、その時々に生じるライフイベントに寄り添い、地域の関連機関と連携し、適切な治療とアドバイスを行うことができます。いつでも、どんなことでもお気軽に「お声」をかけていただくことができれば幸いです。
風邪
風邪は小児科でよく見られる病気の一つです。風邪の原因は主にウイルスで、最も一般的なのはライノウイルスです。症状としては、鼻水、咳、喉の痛み、発熱、頭痛などがあり、軽い場合が多いです。
小児科での診察では、症状の経過や現れる兆候を詳しく確認し、適切な治療法を提案します。通常、風邪の治療には以下のようなアプローチが取られます。
- 対症療法:発熱や痛みを和らげるための薬(例えば、アセトアミノフェンやイブプロフェン)や、咳を軽減するための薬を使います。
- 水分補給:体が脱水しないように十分な水分を摂ることが大切です。
- 休養:十分な休息を取ることが回復を早めます。
風邪の症状がひどくなったり、長引いたりする場合、または呼吸困難や胸の痛みがある場合は、再度小児科を受診することが重要です。特に幼児や免疫が弱い子どもたちは風邪が重症化しやすいので、注意が必要です。
胃腸炎
胃腸炎は小児科でよく見られる病気の一つで、特に小さな子どもたちに多く見られます。胃腸炎は、胃と腸の炎症を引き起こし、通常はウイルス(例:ロタウイルスやノロウイルス)や細菌(例:サルモネラやカンピロバクター)、または寄生虫によって引き起こされます。
主な症状には次のようなものがあります:
- ・嘔吐
- ・下痢
- ・腹痛
- ・発熱(軽度の場合もあります)
- ・食欲不振
胃腸炎は通常、数日で自然に回復しますが、特に乳幼児や体力の弱い子どもたちは注意が必要です。症状が重い場合や異常を感じた場合は、すぐに医師に相談することが大切です。
便秘
便秘は小児科でよく見られる問題で、子どもたちにとっても非常に一般的です。便秘の定義は、通常、3日以上排便がないこと、または排便時に非常に困難や痛みを伴うことです。小児における便秘は、生活習慣や食事、心理的な要因など、さまざまな原因によって引き起こされます。
便秘が長期間続くと、腸の健康に影響を与える可能性があるため、早めに対策を講じることが重要です。
中耳炎
中耳炎は、特に幼児や小児において非常に一般的な耳の感染症です。中耳(鼓膜の内側の空間)が感染や炎症を起こすことで、痛みや不快感を引き起こします。中耳炎は、急性中耳炎と慢性中耳炎に分けられます。
中耳炎は、適切な治療とケアを行うことで、通常は完全に回復しますが、慢性化したり再発することもあります。症状が続く場合や重症化する場合は、早めに医療機関を受診し、専門的な診察を受けることが重要です。
おたふく風邪
おたふく風邪(流行性耳下腺炎)は、小児科で扱うことが多い伝染性のウイルス性疾患です。おたふく風邪はムンプスウイルスによって引き起こされ、主に耳下腺(耳の下に位置する唾液腺)が腫れるのが特徴です。
●症状
- 耳下腺の腫れ:一般的には両側、または片側の耳下腺が腫れ、痛みを伴います。腫れは通常、発症後1〜2日でピークに達します。
- 発熱:中程度から高めの発熱が見られることがあります。
- 頭痛:軽度から中等度の頭痛を伴うことがあります。
- 食欲不振:嚥下や咀嚼時に痛みがあるため、食欲が低下することがあります。
- 全身の不快感:疲れや倦怠感を感じることがあります。
おたふく風邪はワクチンによってかなりの程度予防できる病気ですが、ワクチン接種を受けていない場合や、ワクチンの効果が不十分な場合には発症することがあります。おたふく風邪の症状が現れた場合は、早めに小児科医に相談し、適切な対応を行うことが大切です。
おむつかぶれ
おむつかぶれ(おむつ皮膚炎)は、小さな子どもたちに非常に一般的な皮膚の状態で、おむつをつけている部分の皮膚が赤くなったり、かぶれたりすることを指します。
おむつかぶれは適切なケアで改善することが多いですが、症状がひどくなったり、長引いたりする場合は、早めに専門医に相談することが大切です。
予防接種
様々な病気のうち、ワクチンで防ぐことができる病気のことを「VPD」と言います。日本では毎年たくさんの子ども達が、ワクチンで予防できるはずの「VPD」に感染して、重い後遺症で苦しんだり、命を落としたりしています。
ワクチンで防げる「VPD」は、世界中にある感染症のうち、極わずかです。予防できるものはしっかりと予防して、子ども達の大切な命を守りましょう。
取扱いワクチン | ||
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定期接種 詳細はコチラ |
任意接種 詳細はコチラ |
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・BCG | ・インフルエンザ | |
・B型肝炎 | ・おたふくかぜ(流行性耳下腺炎) | |
・ロタウイルスワクチン | ||
・ヒブ(インフルエンザ菌b型) | ||
・小児用肺炎球菌ワクチン(13価) | ||
・DPT-IPV 4種混合 | ||
・DT 2種混合 | ||
・MR(麻しん・風しん) | ||
・水痘(みずぼうそう) | ||
・日本脳炎 |
※ 上記に記載のないワクチンに関しましては、当院までお問合せ願います。
○接種方法
◆ 予防接種外来での接種
・実施日:毎週水曜日・木曜日
・時 間:15時受付(完全予約制、事前のご予約をお願い致します。)
・持ち物:母子手帳・予防接種手帳・保険証・医療証
※ 乳児の方は、感染リスクを避けるため、こちらでの接種がおすすめです。
◆ 一般診療時間での接種
・実施日:診療日随時
・時 間:診療受付終了30分前まで受付
・持ち物:母子手帳・予防接種手帳・保険証・医療証
※接種希望日時は、当院までお電話ください(06-6446-6006)
当院は、大阪市の予防接種実施機関で 、小児科医による予防接種外来を実施致しております。
健康診断
● 入所前(入園前)健診
保育所や保育園、幼稚園などの入園前の健診を承ります。
規定の用紙がありましたら、予約時にその旨をお伝えいただき忘れずにご持参ください。